アジアの東の、その東にて。

春とはいえ、朝晩は未だに氷点下を記録しているやに感じられる、ここみちのくの山の中です。とはいえ、温室の中は、すっかり初夏の装いで、育ちすぎた植物たちが、今か今かと地植えの時を待っています。

ローズマリーの青。小さくて可憐でしかも爽やかです。
所せましとカモミールたち。地植えを待ちきれず、既に開花寸前です。

話は変わって、、

歩いて5分ほどのところに、広大な敷地を所有している娘夫婦の庭、その片隅。今年も、アズマイチゲが開花しました。漢字で書くと「東一華」です。いつも思うのですが、なんて素敵な、想像力を掻き立てる名前なんでしょう。「東の国で春一番に咲く花」あるいは、「東のどこかで、ひっそりと一輪、凛として可憐に咲く花」おそらく、そんな思いが込められているのは、必至です。

山の春一番。まんず咲くのが、マンサク。

アズマイチゲ以外にも、マンサクという花もありました。写真は今日撮ってきたものです。散る寸前ですが間に合いました。こちらは山野草ではなく、木に咲く花ですが、「春一番に、まず咲く花」という意味だったでしょうか。「まず咲く→まんず咲く→まんさく」という感じですね。意味の面白さよりも、音の変化が想像力を掻き立てて、とても楽しい温かな気持ちにさせてくれます。「まず」→「まんず」って、東北弁ではないですか?マンサクは日本全国共通の名前だと思うのですが。「今年も、まんず、咲いたなやー」といったところでしょうか。例によって翻訳泣かせの内容で恐縮です。海外の方々、この日本語の東北弁のニュアンス、伝わらないと思います。これを機会に日本語の学習をお勧めします。そこまで大袈裟な話ではないでしょうか。

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青 ねおんちゃん
本業、絵描きです。 みちのくの、そのまた奥の、とある国定公園の森の中。 ハーブとバラと野菜とモノづくりをこよなく愛し、追い求めて幾星霜。 みなさんに発信したいことが、今、山ほどあります。
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