みちのく山奥、秋深し、です。
ブログの冬籠りとは言いながら、きれいな景色を目にしてしまうと、生来の落ち着きの無さがつい頭をもたげてしまいます。
台風の被害の全容がやっと把握できつつある日本列島ではありますが、季節はちゃんと着実に進んでいるようです。本来であれば、紅葉見学がメインの行楽シーズン真っ盛りといったところが今のこの時期なのかとも感じます。
我がみちのく山奥の某山脈も着実に色づいてきている。そのことをお伝えしたくて、更新に至りました。
日本には、「紅葉前線」という言葉があります。秋の紅葉シーズンの際に、見頃の地域をニュースなどで報道するもので、なんとも楽しい予報だと思います。北から徐々に南に向かって降りていく前線ですので、もちろん「南下」という表現で表されるわけです。
でも、てっぺん付近から少しずつ少しずつ紅葉していく山々を、毎日間近に見ている私にとっては、この前線の実感はほぼないといっていいと思います。むしろ、垂直方向の変化だけが感じられるように思います。さしずめ「紅葉等高線」の「降下」といったところです。
写真で確認していただけるでしょうか。
山の中腹付近、オレンジから緑へのはっきりとしたグラデーションが、きれいです。この色の変化を直に確かめられるということ、そして、じわじわ迫りくる赤の襲来に身を任せ、それに浸ることができるということ、みちのく山奥人ならではの、秋の特権だと思います。
紅葉等高線、降下真っ最中です。
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