みちのく山奥。菜園の星。

朝晩はすっかり涼しくなって、夏の終わりを感じさせます。山桜やカエデなど、気の早い個体は、なんと!もう落葉したり紅葉しはじめたりして、家内や娘をあわてさせています。

夏から秋へと季節が移行していくこの時期、誰もが少し寂しげに見えるのは、季節のなせる技でしょうか。

世の数々のニュースや話題の中心になってきた「夏休み」もついに終わりを告げます。 子供たちが主役の若々しいシーズンから、落ち着きある大人の季節、秋への入れ替わりです。 夏休みには関係のない、世の大多数の大人まで、なんとなくしっとりとした、そして人知れずため息の出るような、そんな気分になってくるのは不思議です。

みちのく山奥、我が菜園。ホウズキが実を付けています。

一目でわかる朱色の風船が、周囲の雑草に紛れそうになりながらも、しっかり目立ってきました。花火、風鈴、金魚、に続く夏の風物詩、そしてイメージタレントとでも言えるでしょうか。

移住したての頃から毎年同じ場所で実をつけるのですが、もともと自生していたのか、誰かが植えたのかは不明です。食用の種類ではないようですし、かといって鑑賞に供することもないので、こんなに立派に目立っているのに、我が家では誰に見向きもされていない、売れない不遇のタレントのようです。

そして、というか、でもというか、、

やはり、生い茂った雑草に負けそうになりながら、ささやかにまだ花をつけていました。爽やかな気持ちのいい白です。絵具で言えば、上品で温かみのあるシルバーホワイトでしょうか。よく見ると細かい産毛に包まれています。そして何より、見事に均整の取れた星型。格好いいと思います。

使い道はなくとも、見向きはされなくとも、ひっそりと、でも凛として清々しく、夏ばて気味の疲れた目と心を癒してくれる純白の星、不遇どころか隠れた菜園のスターです。

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青 ねおんちゃん
本業、絵描きです。 みちのくの、そのまた奥の、とある国定公園の森の中。 ハーブとバラと野菜とモノづくりをこよなく愛し、追い求めて幾星霜。 みなさんに発信したいことが、今、山ほどあります。
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