みちのく山奥。我が家の庭。
山椒の木に、実がたわわにつきました。
生まれたばかりの雌雄2本の新芽を、近所の藪から救出して植えたのが、移住間近のころですので、かれこれ20数年になり、すっかり大きくなりました。幹の太さは、私の腕以上あるかもしれません。
山椒と言えば、、ウナギの薬味として欠かせないというのが、おそらく多くの方のイメージだと思います。でも、それ以外の使用法が思い浮かばないという都会の方も多いのでは?
我が家の周りの雑木林は、まさに山椒の宝庫。それこそ、明らかに数十年以上の年齢を重ねた古株から、数センチの新芽まで、犬も歩けば山椒にあたる、という感じです。なので、この我が家移住時からの相棒ともいえる2本からは、実も葉も収穫はしないというのが、暗黙の了解事になっています。
「山椒は小粒でぴりりと辛い。」
という言葉に代表されるように、どちらかといえば、実だけがクローズアップされがちな、山椒の木。
タケノコご飯に欠かせない新芽に始まり、佃煮になる成り立ての頃の実、果てはスリコギになる幹そのものまで、すべての部分が季節に応じて様々有効に使える上に、それほどの大木にはならないものの、成長も十分早い。
まさに、キリリと素早くて力持ちの万能選手を思わせます。
穀物と少しの野菜だけを主食にし、世界的にも小柄ながら、圧倒的に高い身体能力を有していたという昔の日本人を彷彿させる、まさに純国産、ハーブの王様です。
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