みちのく山奥。収穫の季節到来です。
我が家の周囲の山桜、正確には上溝桜あるいはウワミズ桜というそうですが、とにかくたくさん実をつけています。
もちろん山の桜なので、みちのく某地方で盛んに収穫されているさくらんぼのようなわけにはいかず、ご覧の通りのささやかな可愛らしい実です。
木に生っている所も、すぐには判別しにくいほどのささやかな実りようが、交配を繰り返して数えきれないほど人の手が加わった市場のものとは違う、本来のさくらんぼを想像させます。
そういえば、その市場に出回っている、みちのくさくらんぼの美味しさたるや、その時期になると「さくらんぼ渋滞」が起きるほどだということは周知の事実だと思います。我が家でよくお世話になっているさくらんぼ農家では、皇室献上の品物も作っているとかで、そのおこぼれの恩恵にあずかることができた日には、我が家全員、にわか皇室びいきになってしまうほどの喜びようです。
とはいえ、こちらの元祖さくらんぼだって、、。
原始以来変わらない、その可愛らしくて初々しい姿と味で、みちのく山奥、我が森の豊かさを立派に彩っていると思います。
もっぱらお客さんは、山の皇室ならぬ山の神様のような存在のツキノワグマ一族。そちこちの樹上で、質素ですが味わい深い食事風景が、しばらくは続いていくはずです。私たち下々の人間たちは、うっかりその食事の邪魔などをして、神の容赦ない逆鱗に触れることなどないよう、やはりしばらくは、気を付けなければなりません。
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