みちのく山奥、我が家の庭。大木の山桜やら山椒の木やらの、下の方の影になっているところ。レンゲショウマが咲きはじめています。
以前ご紹介した、フシグロセンノウと同じように、こちらもやはり絶滅危惧種です。
別名、森の妖精。
ごく薄い紫が勝った上品な白。細いけれどしっかりしたまっすぐの茎に、 丸い蕾をつけたところは、まるで、小さな鈴をいくつもつけたハンドベル(スレイベル?)のようです。 立ち姿がなんとも明るい可愛らしさです。
まだ咲いていないころ、この蕾を見たときは、もう開花の時期を過ぎて実になってしまったかーっ?!と勘違いして、がっかりしてしまいました。そんな、蕾の時まで個性的な、秋の日本を代表する希少な山野草です。
庭とは名ばかり、山奥の自然そのままの、我が家の庭。
雑草と山野草、日本と外来の草花、果樹からバラまで、ありとあらゆる種がこぞって繁茂し、我も我もと自己主張し放題。良く言えば自然そのまま、悪く言えば放置。生存競争を勝ち抜いてこその本当の自分の居場所なり、という感じの暗黙のルールを適用させていただいております。 ただの怠慢という声もありますが。
その厳しい境遇の中にあって、他を圧倒するかのように天真爛漫で明るく咲いている姿は、確かに、不思議で可憐な森の妖精そのものだと思います。
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