秋の妖精、白魔術。

みちのく山奥、我が菜園。

久しぶりの、バラの紹介です。

腰の高さほどでしょうか、低い木立性の、ホワイトマジックです。 日本の野ばらを少し大きくしたような、色と形。そして花のつき方ですが、生まれは遠くアメリカ大陸のようです。

我が菜園の秋のバラたち。二度目三度目の頑張りで、精一杯返り咲いてはいるのですが、どうしても夏の暑さに痛めつけられた後の復活劇のような、悲劇のヒロイン的な要素が否めないように思います。春には、あちらこちらで満開になり、自信を持って紹介できる品種が目白押しだったのですが、、。

花つきはまばら、葉っぱの茂り具合も春の勢いとは程遠いと思います。もちろん、素人管理人のいい加減なお世話によるところが大きいのは重々承知で、申し訳ない気持ちもあります。 色の濃さだけが春と比べて格段に強くなっている点が、救いと言えば言えるかもしれません。

それはともかく、そんな厳しい環境の中、ホワイトマジックは頑張って返り咲き続けています。我が菜園の、このほったらかしの状況の中で、次から次へとけなげに咲く姿は、まさに、マジックという名前に相応しいと思います。

ホワイトマジック。白い魔術。ネガティブなイメージの黒魔術に対して、明るくポジティブなその命名に相応しく、元気でまるで妖精のような咲きぶりが、可愛らしさと共に頼もしささえ感じさせます。

でもおそらく、一番のマジックな部分は、湿気や雨に強いということではないかと思います。みちのく山奥、標高500メートルの森の中。そんな私たちのこの菜園。湿気に勝てるものだけが生き残り、そして咲き誇ることができるという、黒魔術のような、魔王のふるまいのような、暗黙のルールがまかり通っているのです。

まさに、その意味でも、強健で健康な白き妖精。まだまだこの後も明るい魔法を振りまき続けてくれそうです。

「明るさで 山を彩る 白い魔女」
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青 ねおんちゃん
本業、絵描きです。 みちのくの、そのまた奥の、とある国定公園の森の中。 ハーブとバラと野菜とモノづくりをこよなく愛し、追い求めて幾星霜。 みなさんに発信したいことが、今、山ほどあります。
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