みちのく山奥。秋の空。

みちのく山奥。我が菜園から見える、山脈の景色です。

見えると言っては語弊があるかもしれません。それほど、すぐそこに、自分自身がその中にいるからです。

山々には、確実に秋が訪れています。

紅葉の兆しも見え隠れしてはいますが、本格的に色づくのはまだまだ先で、抜けるような青空だけが秋の到来を物語っていると思います。

菜園の隅っこにある栗の木も、既に実を落とし始めています。ほとんどがまだ枝に付いたままですが、気の早い実は、ご覧の通りです。もちろん、山の栗ですので、実は小さめで、数も二つか三つほどしか入っておりません。でも、その味が濃厚なのは、以前にもお話しした通りで、拾われていない栗の実を、今後このあたりのあちらこちらで目にすることになります。

渋皮のあるせいなのでしょうか、意外とリスを始めとする野生動物には人気が薄いように思われます。あのクルミに比べれば、遥かに食べやすいはずなのですが、栗の実を咥えて走り抜けるリスには、あまりお目にかかった気がしません。でもやはり、この時期のごちそうです。野生動物たちが、あちこちでその恩恵に与っているのはまちがいありません。

早いもので、もう9月も半ばを過ぎました。今年も残すところ、3か月余り。あっという間に冬が来そうです。

みちのく山奥、私たちの故郷。

一年のうち三分の一は雪と風に閉ざされる、厳しい大地です。でもむしろ、その厳しさが、心無い人々や無用な開発を容易には寄せ付けない、頼もしいバリアとして機能している。そんな気がします。手付かずの自然が豊かに残っているのは、自然そのものの厳しさが残っているからに他ならないのかもしれません。

私たちみちのく人は、この厳しい自然に対峙したり立ち向かっていくのではなく、 身をゆだねることで生きてきた、というよりは、生かされてきました。たぶん、これからもそれでいいのだと思います。

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青 ねおんちゃん
本業、絵描きです。 みちのくの、そのまた奥の、とある国定公園の森の中。 ハーブとバラと野菜とモノづくりをこよなく愛し、追い求めて幾星霜。 みなさんに発信したいことが、今、山ほどあります。
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